性能および特徴
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鉄筋コンクリートはコンクリートが圧縮力を受け持ち、鉄筋が引張り力を受け持つという合成構造となっておりますが、基本的には引張りに弱いという性質を持っています。この弱点を補うために鉄筋コンクリートに圧縮力(プレストレス)を導入し、床版に引張り力を生じさせない、または、引張り力を小さくする方法を用いたコンクリートのことをプレストレストコンクリートと呼びます。PC床版とはプレストレストコンクリート(Prestressed
Concrete)を用いた床版のことです。
PC床版には主にPRC床版が採用されており、死荷重に対しては引張応力度の発生を、活荷重に対してはひび割れの発生を許しません。なお、風や衝突荷重などに対しては床版のひび割れ幅を制限する設計を行います。
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|長 所|
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コンクリートのひび割れ発生を防止することができます。(耐久性向上)
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プレストレスを導入することにより、床版支間(主桁間隔)を広くすることが可能となり、主桁本数を少なくすることができます。
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プレキャスト床版とすることにより、現場での工程を短縮させることもできます。
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|短 所|
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路面線形が複雑な場合には対応できません。 |
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高強度コンクリートを用いるための品質管理やプレストレス導入に対する管理などに配慮する必要があります。
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