三 輪 恭 久 氏
所属:JFEエンジニアリング(株)

授章理由

 三輪恭久氏は、平成4年に日本鋼管株式会社入社(2003年、統合によりJFEに)以来、設計や製造担当として多くの新設橋梁に携わられました。鋼橋技術研究会では、耐震研究部会で、コンクリートを柱基部に部分充填した鋼製ラーメン橋脚の耐荷力実験を行い、その耐震性能・耐荷力特性を明らかにし、環境問題部会の活動ではCO2問題を取り上げ、それぞれ構造工学論文集等でも発表されております。また、橋梁建設協会の若手講習会での講師や、鋼技研の総会での特別講演などを積極的に行い、鋼橋技術の普及にも努めています。
 平成12年から海外橋梁部に所属され、下記のような実積を挙げられております。

1.ミャンマーにおける鋼橋技術発展への貢献
 2000年以来ミャンマーにおいて設計、製作、架設と全範囲における鋼橋技術導入を推進し該当国のインフラ整備、技術者の育成に大きく貢献されました。設計では日本の道路橋示方書に基づく詳細設計、架設設計(100mの張り出し架設)、疲労設計、耐震設計、作図方法を現地技術者に指導し、自力で設計が出来るレベルまで設計力を引き上げました。また、製作では現地工場に常駐し、工作図、材料調達、製造方法、品質管理方法をオンジョブで技術導入を行いました。さらには、道路橋だけでなく120mスパンの鉄道道路併用連続トラス橋の製作が可能になるまで能力を向上させました。架設作業においても、架設計画、機材計画などの事前準備の指導、現地架設の指導を行い、現在までに8橋の大型橋梁の完成に貢献されています。同国公共事業省との鋼構造製造・架設合弁会社設立を推進し、高品質の鋼橋を自国で供給できる体制を確立することで社会基盤整備の経済性の向上に大きく貢献されました。

2. シンガポール スカイパーク鉄骨工事のPM業務
 200m高さのホテル棟の屋上にホテル間連絡橋、世界一の張り出しを持つ展望デッキ支持橋梁を建設する前代未聞の工事を、PMとして統括し工期内に無事故で完成させ、わが国の高度な橋梁技術を世界に知らしめることとなりました。
 以上のように、日本のみならず海外の鋼橋の技術発展にも多大なる貢献が評価され、三輪恭久氏はブリッジエンジニアメダルを授章するにふさわしいと認められました。


受賞者一覧に戻る