明 橋 克 良 氏
所属:(株)ワイ・シー・イー

授章理由

 明橋克良氏は、昭和63年に大阪市立大学工学部で助手を務めた後、平成元年に(株)横河ブリッジに入社し、研究所と設計部において、基礎研究を始め新設橋梁の設計や建設に携わられました。その後、旧(株)橫河メンテック、橫河工事(株)、株式会社ワイ・シー・イーに所属し、橋梁の維持管理に従事してこられました。
 新設橋梁に関する業績としては、斜張橋として当時世界最長であった多々羅大橋(本州四国連絡橋公団)の設計、複合エクストラドーズド橋の揖斐川橋(日本道路公団 名古屋建設局)の設計に携わられました。また、平成14年度に田中賞(作品部門)を受賞した今別府川橋(鋼2主桁複合ラーメン橋)の建設においては、鋼2主桁とコンクリート橋脚の複合剛結部の構造を始めとして、多くの実験・解析的検討を行い、その建設、橋梁技術の発展に貢献されました。それらの成果を学協会に多数、論文として発表するとともに、その研究により、平成13年に大阪市立大学において学位を取得されました。
 保全工事の業績としては、首都高速道路の鋼製橋脚隅角部の疲労対策工事等に従事され、既設橋梁の保全工事に貢献されました。直近では、関東地方整備局管内における鋼橋の疲労損傷に対する詳細調査や補修補強検討業務に従事され、また、プレキャスト合成床版やスリットループ継手などの最新技術を随所に採用した西名阪自動車道・御幸大橋においては、管理技術者としてRC床版取替の詳細設計業務に従事される等、維持管理の最前線で活躍されておられます。
 委員会活動しては、当鋼橋技術研究会において、平成9年から12年にかけて、鋼構造におけるコンクリートの活用研究部会に所属され、研究活動の中心的な役割を果たされました。
 以上のように、長大橋の建設から維持管理まで幅広い知識を有し、橋梁の建設、維持管理に多大なる貢献が評価され、明橋克良氏はブリッジエンジニアメダルを授章するにふさわしいと認められました。


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