三 浦 一 浩 氏
所属:(株)横河ブリッジ

授章理由

 三浦一浩氏は,昭和54年に横河工事(株)に入社、その後、平成2年に(株)横河ブリッジに入社し、一貫して鋼橋の架設に携わってきました。担当した架設工事は52工事あり、そのうち、37工事に重要な役割である所長および現場代理人として従事しました。携わった橋梁形式においても、鈑桁、箱桁などの桁構造をはじめ、トラス、アーチなどの骨組構造、鋼製橋脚と多種に渡り、最近では鋼・コンクリート複合斜張橋である新銚子大橋の現場代理人として活躍しました。また、担当する工事の規模が非常に大きく、中でも第二東名高速道路の大井川橋は、橋長704.250m、有効幅員16.5mを上下線2連で構成する大規模橋梁であり、変断面桁の送出し工法による架設と支間長127mの合成桁の施工は日本最大級で、非常に難易度の高い工事でしたが、高品質な施工と5年におよぶ工事期間を無事故・無災害で終えたことにより、旧日本道路公団より局長表彰を授与されました。
 三浦氏の特筆すべき技能は、通常の架設機材・設備に工夫を凝らし、現場作業の円滑化、工期短縮を図り、結果としてほぼ全ての工事でコスト縮減と工事の安全を実現してきたことです。上述の大井川橋では、当時最大となる大型の送出し装置を開発するとともに、現場溶接のためのジョイント部足場の改良を行ないました。設置・撤去が非常に容易となるこの新しい折り畳み足場は特許を取得し、現在も使用されています。また、新銚子大橋では、鋼橋ファブリケーターとして我が国初となるコンクリートタワーの建設において、従来と異なる発想の施工方法としてベント設備の工夫をし、当初想定された工期を大幅に短縮しました。
 このように三浦一浩氏は、幅広い知識と経験を有し、品質、安全、工程などの管理が非常に重要である鋼橋の架設に多大なる貢献を果たされていることから、ブリッジエンジニアメダルを授章するにふさわしいと認められました。


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