「鋼橋」がどうやってつくられるのか知っているかな?
大きな橋をつくるのはとても大変な作業なんだよ。
でも、一つの橋をかけることによってたくさんの人が便利になる。そのために今も橋の建設が行われているんだ。
では、「鋼橋」がつくられる過程を紹介しよう!


 鋼橋ができるまで

橋ができるまでには、さまざまな作業があります。それには多くの人が協力し合って初めて出来上がります。例えば、皆さんご存知のように、橋にはいろいろな形のものがあります。これを決めることも重要な仕事です。また、橋は長い間、皆さんの生活を支え、密接に関わり合います。ですから将来のことも考えながら決めなければなりません。橋が出来るまでの流れを分けると、4つの大きな作業に分けられます。それぞれを専門家が協力し合って作業を行なっています。

 橋の計画

橋がなくて不便なところや、古くなったり、手狭になってもっと大きな橋が必要になることがあります。計画の仕事ではまず、「どこに・どんな橋を・いつごろ架けるか」を決めます。そのためには、いろいろな立場の専門家が調査して決定します。また、橋はしばしば町のシンボルとしての美しさが求められます。そこで、どんなかたちの橋がふさわしいかを考えることも重要な仕事です。

 橋の設計

橋のかたち、大きさが決まったらいよいよ橋の設計が始まります。橋は自動車や鉄道などの非常に重いものを支えます。また、風や地震などのような自然の力が働きます。設計では、それらの力に対して安全な構造を決めます。決めた構造をもとに図面 を描きます。図面には、橋の形、大きさなど、橋を作るのに必要なことがすべて描き込まれています。ここまでが設計の大きな仕事です。難しい計算には大型コンピュータが使われていましたが、最近ではパソコンを使うことも増えてきました。

 橋の部品を作る

鋼橋の部品は工場で作ります。その流れは鋼板の切断・鋼板の組立・橋の仮組立・塗装と大きく4つに分類されます。

■鋼板の切断
先ず最初に設計図面 を参考にして、材料の切りたい大きさ、形を描きます。皆さんが紙で模型などを作るときに、材料を切る前に目印を付けるのと同じです。但し、橋の場合は紙ではなく鉄板ですから、直接鉄板に線を引く分けでありません。パソコンの画面 の中で、線をひきますが、やっていることは、紙に線を引くのと同じです。いずれにしろ、この作業によって正確に早く鉄板を切ることが出来るわけです。 次に、鉄板の加工です。ここでは、大きな鉄板をさまざまな大きさに切ることが主な仕事です。この他に、曲げる、あなを明ける、削るなどの作業があります。

■鋼板の組立て
次に、鉄板を組合わせて橋の部品を作ります。先ほどの「加工」で作った板片を主に溶接という方法を使って組み立てます。(写真1)

■工場での仮組立て
最後に仕上げを行ないます。仕上げでは、3つの大切な作業があります。まず、長さを揃えたり、曲りやそりを直したりします。次に、野外の広いスペースに、部品を使って実際の橋を組み立ててみます。(写真2)これにより設計どおりの形になっているかどうか確認できます。この作業を行なうことで、現場で安心して橋を架けることができるわけです。

■工場での塗装
桁に色を塗ります。色を塗る理由は、きれいにするための他に、さびを防いで橋を長持ちさせるためもあります。

 

 橋を架ける
 
最後に橋を実際に架ける作業を行ないます。橋を架けるには非常に多くの方法があります。その中から、最もふさわしい方法を選ぶことは大変重要な仕事です。一般的には、橋を架ける場所の地形などを総合的に判断して方法を決めます。また、橋のかたち(形式と言います)から決まる場合もあります。いずれの方法であっても、安全であることが最も重要です。ここでは代表的な方法を幾つかご紹介します。

■トラッククレーンベント工法

■送出し工法

■ケーブルクレーン工法

■フローティングクレーン工法